【殺菌乳酸菌】乳酸菌は死んで腸に届いても効果は同じ?ヨーグルトの新常識

2016/09/08

<この記事の所要時間:約 6 分>

「生きて腸に届く乳酸菌」このキャッチコピーを皮切りにヨーグルトの概念や乳酸菌のイメージって大きく変わりました。

また、多くの人が乳酸菌について知り、同時にプロバイオティクスという名称も知ることになりました。

「生きて腸に届く乳酸菌」・・・なんとなく良い気がしますよね。。。

でも実は最近の研究では、死んで腸に届いてもその効果は大差ない。

という研究結果が。

完全に真逆の結果ですが、この辺りについて調べてみましたので皆さんへお伝えしたいと思います。

100年前から健康効果が判明していた乳酸菌

元々乳酸菌の健康効果などの有効性は100年ほど前から判明していたそうです。

その発見者はロシアの微生物学者メチニコフという人。

この方はブルガリアへの旅行中にヨーグルトが長寿に有用であるという説を提唱した方でも有ります。

乳酸菌には腸内の腐敗菌・悪玉菌の繁殖を抑える働きがある事を研究しており、腸内を乳酸菌で満たそうとしたそうです。(驚くべき探究心です。。。)

一時期日本でもブルガリアヨーグルトが有名に話題になりましたね。

これにより乳酸菌への研究が盛んになりました。

つまり彼の研究がなければ今のヨーグルト産業発展も無かったかも。。。

何故生きて腸に届く乳酸菌「プロバイオティクス」ができたか

ちなみに皆さんプロバイオティクスって何か知っていますか?

このプロバイオティクスは腸内環境(バランス)を改善し、内臓状態を良くする微生物(乳酸菌・善玉菌)や-医薬品、健康食品の事を言います。

プロバイオティクスとは要は概念とか考え方の事を言い、プロバイオティクスになる製品や乳酸菌にはいくつかの条件が有ります。

<プロバイオティクスの条件>

◯胃酸や胆汁酸などによって消化されずに腸まで届くこと
◯腸内で増殖できること
◯腸内フローラのバランス改善や、腸内の腐敗物質を減らす効果があること
◯抗菌性物質の生産や、病原性を抑制する作用があること
◯食品としても医薬品としても安全性が高いこと
◯簡単に摂取・飲用できること
◯生産する際に扱いやすく、価格や費用が安いこと
情報参照元

「生きて腸に届く乳酸菌」が有名になった理由

先ほど紹介したロシアの微生物学者メチニコフは100年ほど前に既に乳酸菌の健康効果を研究していましたが当時は、現在の様に「プロバイオティクス」という概念はありませんでした。

それが何故最近になり、「生きて腸に届く乳酸菌(プロバイオティクス)」という言葉ができたのか。

それはメチニコフを皮切りに乳酸菌への研究が盛んになり・・・

◯乳酸菌は酸に弱いという事

◯体内の消化器官で腸に届く頃にはほとんどの乳酸菌は死んでいる事

が分かったのです。

しかし、この死菌に効果がないわけではなく、死菌の有効性は既に当時分かっていたそうです。

では、何故これまで死菌がそれほど注目されていなかったのか。

それは、”乳酸菌が生きて腸に届いた方が腸内で繁殖してなんとなく良さそう。。。”という仮説が生まれ多くの人がその説に賛成したことから死菌に対する注目は薄れていったからではないかと言われています。

その結果、酸に強い”生きて腸に届く乳酸菌”への研究が盛んになり世間からも注目され様々な商品も発売されました。

死んで届いても効果は変わらない

しかし、最近の研究で実は”死菌でも生菌でも効果は変わらない”事が分かってきたそうです。

実は、乳酸菌効果のメカニズムを簡単に言うと

腸内に乳酸菌が入ると腸内の免疫細胞に対して”異物が入ってきた”という警告が発せられ、それが、免疫力の向上などに繋がるということです。

異物(乳酸菌)が入ってくるとマクロファージ(白血球の1種)が乳酸菌を食べ免疫スイッチとなり、いわゆる今の乳酸菌の健康効果が期待される。というメカニズムとなっているそうです。

むしろ死んだ乳酸菌の方が良い可能性「殺菌乳酸菌」

これらの結果やメカニズムから、現在では乳酸菌は生きているか・死んでいるかよりもむしろ量を摂る事の方が重要と言われているそうです。

量という点で考えた時に有用性は圧倒的に死んだ乳酸菌(死菌)の方が効率的です。

※ちなみに死んだ乳酸菌の事を殺菌乳酸菌と言います。

殺菌乳酸菌の方が良い点として

◯製造や品質が安定している

◯パン・お菓子、麺類など商品のバリエーション様々に加工が可能

◯生菌の場合1mg中に10億個。殺菌乳酸菌の場合1mg中に500億個の乳酸菌が存在する。

これらの理由から、現在の業界は徐々に”生きて腸に届く乳酸菌”より殺菌乳酸菌への関心が高まってきているのです。

前述したメチニコフの提唱した説の際に、長寿とされるブルガリア地方の人のヨーグルト摂取量が挙げられており、ブルガリア地方の健康長寿の村では毎日500mL~1000mLものヨーグルトを摂取していたとのことです。

この量は乳酸菌数に換算すると1兆個。現在様々な殺菌乳酸菌配合のサプリメントが作られているのもこれらが理由の1つに挙げられるそうです。(情報参照元

また、乳酸菌は今様々な種類が有りますが、人の体質はそれぞれ違いますので、人によって合う乳酸菌・合わない乳酸菌が有るそうなのでどの乳酸菌を摂取するかも効果を実感するための1つのポイントになるようです。

ちなみにこちらの【ラクスラ】という商品はEC-21、FK-23という殺菌乳酸菌が使用されており、なんと乳酸菌の数は1回分(5粒)で1兆650億個もの乳酸菌が含まれています。



これはヨーグルト換算すると19,170個分という果てしない数。

この数の乳酸菌が5粒に配合できるのも殺菌乳酸菌だからこそ。

そして、先ほどもお伝えしたように乳酸菌は生きているか死んでいるかよりも量が大切なため、乳酸菌特有の効果を得たいのであればこのようなサプリメントはおすすめです。

まとめ

以上、乳酸菌について調べてみました。

筆者が思っていた乳酸菌のイメージとは全く違っていて驚きでした(笑)

注目は殺菌乳酸菌と乳酸菌の種類です。

イメージ的には生きて腸に届く乳酸菌が悪玉菌をやっつけているイメージだったのですが、腸内を乳酸菌が通過するときには既に全滅状態だそうです。

また、乳酸菌の効果のメカニズムのイメージも全く違っていて、乳酸菌の効果は白血球の1種による免疫反応によって起こるという事実(^^;

乳酸菌は生きて届くよりもむしろ量と人それぞれの体質に合う乳酸菌を選択する!ということ。

世の中はまだまだ知らないことだらけですね。

ちなみに自分に合う乳酸菌を見つけるためのまとめを以前書いたことが有りますのでご興味有りましたら合わせて御覧ください。

自分に最適なヨーグルト(乳酸菌)を見つけるためのまとめ