いじめで不登校・自殺など様々なニュースになっています。
筆者個人的な意見ではありますが、
【子どものいじめは無くならない】
と思っています。
なぜ、いじめはなくならないのでしょうか?
その理由を大人の社会に置き換えて考えてみたいと思います。
▼目次
いじめとは
まずそもそもいじめとは何でしょうか。
”自分より弱い者に対して暴力やいやがらせを加え、身体的・心理的に苦痛を与える行為”
子どもや学生の場合、テレビや映画ではかなり酷い肉体的ないじめが表現されていますね。ですがいじめとはそれだけではありません。最近では子どもでもSNSを使用しますからネット上でのいじめ等も引き起こっています。
ポイントは自分がいじめのつもりが無くとも相手が心理的に苦痛を感じていればそれはいじめとなる事です。
いじめの構図
ここでいじめの構図を改めて振り返ってみましょう。
いじめはこの3つの分類で構成されています。
1、いじめるひと
2、いじめられる人
3、いじめを見て見ぬふりをする人
学生のクラス内を見ても殆どのの子ども達がこの1〜3のどれかに属しています。大半が3番でしょう。
ちなみに筆者の場合も子どもの頃は3番でした。若干ですが、イジメられる経験も有るので2になったこともあります。
そして、本当にごく一部ですが、イジメを止めようとする人がいます。しかしこれは本当にごく一部ですし、この行為によってこの人が逆にイジメの対象となることもあります。
いじめる人といじめられる人の心理
いじめるひとの心理としては、様々な原因が考えられます。
- 憂さ晴らし
- ムカつく
- 嫌い
- ただの遊び
また、家庭環境の問題なども考えられますが、いじめている人の心理状態は良いとはいえません。逆にいじめられる人の心理としては、
- つらい
- 悲しい
- いじめられる理由が分からない
- 負けない
単に辛く思い悩む人もいれば、”見返してやる”と沸々とした思いを隠している人もいます。
教育現場で行われているいじめへの対策
学校内では学校側が様々な策をこうじてイジメをなくそうとします。しかしそう簡単ではないようです。
具体的な対策としてはクラス替え・イジメ当事者と話す・両親と話す・スクールカウンセラーなどで対策を行います。
すぐに改善される場合もあるようですが、どれも特効薬的な対策ではありませんので、なかなか難しい場合が多いようです。
イジメが改善されなかった場合のパターン
イジメが継続された場合、いじめられる側は最終的には大体この3つのパターンとなってしまいます。
1、引っ越して学校を変える
2、不登校になる
3、イジメられる側が我慢し続ける
そして、最悪のパターンとして自殺となってしまい、近年ニュースが多くなってきていますね。
では、なぜ、このように、様々な教育評論家、イジメのプロが対策をこうじてもイジメって無くならないのでしょうか?
いじめが無くならない理由
これはあくまでも筆者個人的な意見です。イジメが無くならない理由は2つです。
1、好き・嫌いの感情がある
2、自分が大切・保身の気持ちが強い
人には必ず好き・嫌いという感情があります。
1、好き嫌いの感情がある
好き嫌いの感情が有るために、「あいつ嫌い・気に食わない」という気持ちからイジメに発展してしまうパターンは良くあるパターンです。また、5人対1という様なイジメならまだしも、クラス全体から嫌われている場合は酷いものです。全体から避けられ無視されとなると、救いもなくなり、毎日辛さしかありません。。。
2、自分が大切・保身の気持ちが強い
そして、もう1つが自分が大切・保身の気持ちがあると言うことです。先程のイジメの構図3パターンを振り返ってみましょう。
1、いじめるひと
2、いじめられる人
3、いじめを見て見ぬふりをする人
クラス内の大半はこの3つのどれかに当てはまります。その中でも多くは3番でしょう。では、この3番の人たちは何故、イジメを見て見ぬふりをして止めないのか。
それは多くがこの3つの心理からなります。
1、自分もイジメの対象になってしまうのでは
2、イジメを止めるのが正義感ぶって恥ずかしい
3、自分の立場を崩したくない
ただ何も感じずにイジメを見て見ぬふりをするという理由は考えにくいでしょう。大半はこの3つのどれかに該当するのではないでしょうか。
これが非常に厄介で、人間は人間同士でつるむ動物なので、このような心理も頷けてしまいます。
大人の社会でも当てはまっている
実は、上記で紹介した事は、大人の社会でも普通に発生していることで、殆どの会社内でも子どものイジメと同じ構図が起こっているのです。特に酷いパターンとしては、体罰や最近問題となるパワハラなどがあります。
しかし、なかなか大人が大人に手をあげるということは最近では本当に少ないでしょう。イジメの定義として、精神的にでもその人が苦痛に感じているのであればイジメとなってしまいまいます。
大人の社会でもいがみ合い、好き嫌いで振る舞いを変えたり、孤立してしまう従業員がいたり。。。
こういうことは普通に起こってしまっているのです。
振り返ってみましょう。
子どものイジメの理由2つ
1、好き・嫌いの感情がある
2、自分が大切・保身の気持ちが強い
↑↑これ、会社内でこんな人いませんか?
また、保身の気持ちから、言うべきことを言えなかったり、注意すべきことを注意できなかったりという経験ありませんか?
1、自分もイジメの対象になってしまうのでは
2、イジメを止めるのが正義感ぶって恥ずかしい
3、自分の立場を崩したくない
↑↑このような経験は殆どの人が有るはずです。
これが、筆者が考える子どものイジメが無くならない理由です。
大人でさえクリアできていないこれらのイジメの原因となる心理を子どもに求めてもクリアできるはずがありません。
まずは子どもに言う前に下記の3つの項目を自分自身を見直してみても良いかもしれません。
<大人いじめチェック>
1、保身の気持ちを捨ててでも言うべきことを言うことが出来るか
2、好き嫌いを表に出さず人に対等に接することが出来るのか
3、妬み・嫉みの気持ちを表に出していないか
4、何か気に食わない事があっても相手を許しているか
5、誰かの悪口を言っていないか
些細なことでもイジメの構図のキッカケになってしまいます。まずはそのキッカケをキッカケにならない内に潰す事が大切です。
ただ、上記のチェックを見る限り「なかなか難しいな。」とも思えます。
それほど、イジメを無くすという事は難しいのです。
子どものいじめを否定する大人の説得力の無さ
中には、子持ちの大人でさえ、イジメの当事者となり、逆に子どもにはイジメを辞めろと注意している大人がいます。
子どものいじめを止める事は大切です。しかし、自分自身が現在いじめの当事者もしくは、いじめを見て見ぬふりをしているのであれば、まずはその点を改めて考える機会があってもよいのかもしれません。
子どものイジメが無くならない理由は、大人でさえイジメを無くせていないから。
大人の身の回りで起きている、会社内で起きている、イジメに目を向けることで子どものイジメ対策も見えてきそうな気もしますが。