プレスリリースでメディアが求めている情報は、企業の商品情報でも、お店のメニュー情報でもありません。
商品紹介でもなければ、商品の原材料でもありません。
ニュースソース・ネタを求めているのです。
プレスリリースは毎日数十通もメディアへ届きます。その中で実際に取材されるプレスリリースは僅か1割り程度と言われています。
何故こんなにプレスリリースで取材される可能性は低いのか。
それは、多くのプレスリリースが、自社商品の紹介・売り込みになってしまっているからです。
勿論ビジネスで売込みは重要な要素ですが、広報は売込みとは少し違う視点が必要です。
自社目線での情報のみをプレスリリースに記載してしまった場合、
それを見たメディアはどう思うでしょうか。
こう思うはずです。
「売り込みなら広告・CM使ってください。」
私がもし、テレビディレクターであってもそのように思うと思います。
メディアの収入源は広告費です。
ですので、単なる自社の売り込み・商品紹介のプレスリリースであれば、「広告費を使ってよ。」と思うのは当然のことですよね。
そうではなく、メディアが求めているのはニュースソースです。
ですので、プレスリリースで本当に取材を獲得したいのであれば、
自社の商品情報・店舗情報をニュースソースに変換する作業が必要です。
それをプレスリリースに記載するのです。
どのようにすれば、自社の商品情報をニュースソースに変換することが出来るのか。
早速ですが、その方法とはプレスリリースには商品説明ではなく、下記の内容を記載することです!
- どのポイントが他店舗・他商品に無い特徴か。新規性。
- 店舗・商品のコンセプト
- 飲食店や小売店であれば、オススメのメニューや商品はなにか?名物はコレ!(見た目が重要)
- 何故この店舗をオープンしようと思ったか。この商品を開発したのかという想い。(マーケティング的にこれが売れそうだと思ったから。はナシ。)
- 店内の写真や提供メニュー、商品の写真(作られたイメージ写真はナシ。実際に使用している写真を)
- キャンペーン情報。期間限定のオープン記念・新発売キャンペーン等。(少し安いではなく、超安いはインパクト大)
良くテレビを見ていると、レポーターがお店のオススメ商品を食べて美味しいー!とリアクションを取った後に、「何故このお店をオープンしたか。このメニューを作ったか」を必ず聞いています。
つまり、メディアがほしい情報は商品の情報ではなく、”何故”というストーリー。モノではなく物語が欲しいのです。
最終的には上記の内容を如何に企業目線ではなく、視聴者目線、メディア目線でプレスリリースを書くことが出来るかが重要です。
企業側から見る意外なポイント・新しいポイントも視聴者からすると、全然意外に感じない、新しく感じない。という事はよくあることです。
自社商品に自信を持つことは非常に重要な事ですが、プレスリリースを書くときだけは1歩引いて、自社商品を俯瞰して見ることが重要です。
是非上記の事を気をつけながらプレスリリースを書いてみてください。